なぜ私はマルチサプリメントを飲まないのか
マルチサプリメントは摂るべきなのでしょうか?
様々な考え方があると思います。
私は摂りません。
もちろんマルチサプリメントではなく、ある特定の成分のみを錠剤やカプセルにしたものについては、その構成成分をしっかりと確認した上で、特定の病気や不調の改善のために、短期間に集中的に摂取することは否定しません。
しかし、日常的に摂取することを想定しているマルチサプリメントを、私は知りません。
⚫︎そのサプリメントを購入したキッカケは、なんですか?魅力的な広告ですか?
⚫︎今、飲んでいるサプリメントが効いているという自覚はありますか?
⚫︎例えば、今、飲んでいるサプリメントを飲んで体調が改善したように感じたとして、そのサプリメントの安全性に自信をもてますか?
⚫︎サプリメントの色や味が、合成着色料や香料によるものではないと確認しましたか?
⚫︎サプリメントにどんな成分が使われているのか確認して購入しましたか?
私がマルチサプリメントを摂らない理由
1.微量
サプリメントは、その名の通り、サプリメントです。補助食品です。補助です。決して主食になることを想定して造られていません。
特に、マルチサプリメントは、ちゃんと食事をした上で、不足するかもしれない量を補うように造られています。
マルチサプリメントに使用されている成分のほとんどは天然成分ではなく、合成成分です。その成分が体内で利用可能な状態に分解され実際に吸収される量を考慮したら、ほとんど、健康に影響がない程度の量しか含まれていません。天然成分と比較して合成成分の体内吸収率は無情に低いのです。
サプリメントは、補助食品です。食品です。薬ではありません。
だから、それだけを飲んで体調が改善するほどの量は含まれていないません。
じゃぁ、摂取基準を超えてたくさん飲めばいいのでしょうか?
2.潜在的毒性
化学的に合成されたビタミンやミネラルには、深刻な健康障害を起こす可能性があります。特に、肝臓と腎臓にです。
もし、あなたがマルチビタミンやサプリメントを常用していて、健康診断で肝機能の問題(γGTP値)や、高コレステロール、慢性疲労、腎機能の問題、あるいは癌について指摘や注意されたことがある場合、化学合成されたサプリメント成分の摂取が主要な原因となっている可能性があります。
ビタミンB12を例にとってみましょう。
マルチサプリメントに使用されているビタミンB12には、シアノコバラミンという化学物質が使用されていることがほとんどです。このシアノコバラミンは、体内で青酸カリとコバラミンに分解され、コバラミンは更にメチル化されて、初めて、私達の体が活用できる状態になります。
ここで生まれる副産物の青酸カリは、ご存知、毒物です。もちろん、致死量がサプリメントに入っているわけではありませんが、微量であっても、青酸カリを体内で発生させるようなものを、私は、体に入れたいとは思いません。
あなたは、平気ですか?
もし、悪性貧血の治療などの目的で、ビタミンB12を摂取するのであれば、メチルコバラミン、ヒドロキシコバラミン、あるいは、アデノシルコバラミンと記載のあるものを購入するようにしてくださいね。これらは青酸カリにはなりません。
その他のサプリメントに使われている成分の毒性については、沢山あり過ぎるのでまた調べて後に報告させて頂きたいと思います。
3.潜在的なアレルゲン
マルチサプリメントには、多い場合には、約68種類の化学物質が使われます。そのどれかがアレルゲンとして、体内で悪さをしないという確信を私は持てません。
あなたの慢性的な不調がそうした化学物質によって引き起こされていないと確信できますか?
4.不活性化している
マルチサプリメントに含有されている成分は、大抵、不活性化しているものです。
不活性化している成分は、まず肝臓が活性した状態に戻してくれなければ、体内で活用できるようにはなりません。
自然食品中のビタミンは活性している状態ですから、自然食品を食べれば、わざわざ肝臓に負担をかけることなく、体内でそのまま活用できます。
5.腹痛や下痢
酸化マグネシウムによって引き起こされることがあります。
マルチサプリメントに含まれているミネラルが骨になってくれるというのは幻想です。
マルチミネラルサプリメントで使用されている酸化マグネシウムや炭酸カルシウムは、骨芽細胞には届きません。しかも、こうした化学物質は、長期間、腸内に留まり出て行ってもくれません。
マルチミネラルのサプリメントに使用されているミネラル成分が、脳に蓄積することで認知症の発症と関係しているという報告もあります。
骨粗鬆症の治療などの目的でミネラルサプリメントを飲むのでしたら、キレート状になったものを購入してください。または、トレオン酸やグリシネート状になっているものを選ぶと良いそうですが、もう成分確認が面倒臭くなりますね。
そーまでしてわざわざ錠剤で摂取する必要なんてあります?それが摂れる自然食は世の中に溢れてるのに。
あなたに必要なものを普通に食べるモノが持つ、その栄養素を勉強した方がとても建設的で健康的ではないのか?
6.加工用添加物
サプリメントには、必ずビタミンやミネラル等の主要成分とは無関係な、でも、錠剤や粉末やカプセル状に加工する過程で必要な添加物が含まれています。
凝固剤や着色料やpH調整剤や防腐剤や香料や甘味料です。
成分表を見ただけではそれが天然の素材か化学物質か判別できないものも多く、製造元に確認する必要があります。
ステアリン酸マグネシウム
錠剤やカプセルの成分です。毒性はありませんが、主要成分の体内吸収を阻害することが知られています。品質の高い(高価な)専門成分のサプリメントに使用されていることは近年少なくなりましたが、製造工程が容易になるため安価な大量製品には、未だに多く使用されています。ちなみに、名称にマグネシウムとついていますが、体内でミネラル成分のマグネシウムになることはありません。
他にも、植物ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸などと記載されています。
凝固剤
植物性セルロースやコロイドと書かれているものは、植物由来の天然の凝固剤です。しかし、それ以外のものや、凝固剤としか記載のないものは、大抵、合成です。セルロースも合成のものがありますので、植物性セルロースであることを確認しましょう。
甘味料
シュガーフリーや無糖と、わざわざ書いているものには、大抵、合成甘味料が使用されています。
着色料
大抵のサプリメントは、赤色、黄色、青色の合成着色料が使われています。こうした合成着色料の健康への影響については、様々な意見があると思いますが、少なくとも、サプリメントの効能とは無関係だということは間違いありません。
今では、ブルーベリーや人参やビーツで着色しているものもありますから、綺麗な色のサプリメントがお好きでしたら、せめて、天然の着色料を使っているサプリメントを選んでくださいね。
充填剤
主要成分だけを純粋に固めるとあまりに小さすぎて製品にならないため、大抵、カプセルや錠剤などにはカサを大きくするための充填剤が使用されています。サプリメントだけでなく、医薬品も同じです。
主に、小麦が使用されるのが一般的です。小麦に問題を抱えている方は、製造元に確認してくださいね。医薬品の場合には、医師・薬剤師に確認してくださいね。コーンスターチ(グルテンフリー)を使っているものもありますよ。
でんぶん/スターチ
でんぷん、スターチあるいは、マルトデキストリンとしか記載のないものは、製造元に確認する必要があります。小麦由来の可能性があります。デキストリン、デキストラーゼと書かれているものも同様です。
以上、
だから私はマルチサプリメントを飲みません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。(^^)